「理想の相手が“まさかの元カノ”…！ブライダルネットで起きた偶然すぎる再会劇」

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今回は「ブライダルネットなどの結婚情報サービスにまつわる仰天エピソード」を、リアルで起こりうる展開をベースに、ドラマ仕立てのストーリーとしてご紹介します。

■ 登場人物

木村圭吾（きむらけいご）／34歳
メーカー勤務のサラリーマン。恋愛から遠ざかって早5年。周囲の結婚ラッシュに焦り、ついに婚活をスタート。

柴田里奈（しばたりな）／33歳
市役所勤務。過去の恋愛のトラウマで慎重派。友人の勧めで結婚相談サービス「ブライダルネット」に登録。

圭吾は仕事に打ち込んできたが、同僚たちが次々と結婚。親からもプレッシャーが強くなり、意を決して婚活スタート。

「ブライダルネットなら、真面目な人が多いって聞いたし…やってみるか」

最初はいいねを送っても返事は来ない。「年収はそこそこだし、顔も平均以上のはずなのに…」と悶々とする日々。

ある日、ふと目を引く女性のプロフィールが目に入った。

「話すこと、聞くことが好き。お互いを大切にできる関係が理想です。」

優しげな笑顔。少し前下がりのボブカット。どこか懐かしい雰囲気。

「…なんか、里奈に似てるな」

いやいや、まさか。里奈は大学時代の元カノ。6年前、すれ違いで別れたきり。

圭吾は一瞬迷ったが、直感で「いいね」を送る。

翌日、通知が来た。

「マッチングが成立しました！」

圭吾はすぐにメッセージを送る。

「プロフィールを見て、共通点が多くて気になりました。よかったらお話しませんか？」

返ってきた返事。

「実は、あなたの写真を見て…私も驚きました。圭吾くん、だよね？」

圭吾「！！？？」

なんと、その相手は本当に“あの”柴田里奈だった。

しかも、プロフィールに顔をぼかしていたから気づかなかったが、サブ写真を開いた瞬間、確信した。

最初は気まずさもあったが、メッセージを重ねるうちに、昔のような空気が戻ってくる。

圭吾「なんで婚活始めたの？」

里奈「親が倒れて、いろいろ考える時間があって…ふと、圭吾くんのこと、思い出したんだよね」

圭吾も、ずっと彼女のことが心に引っかかっていた。
“もしあのとき、仕事より彼女を優先していたら…”という後悔もあった。

メッセージを通じて再接近し、ついに対面。

「久しぶり…変わらないね」

「そっちこそ。…あの頃より、落ち着いた感じする」

食事をしながら、懐かしい思い出話に花が咲く。別れ際、圭吾が思い切って言った。

「もしもう一度やり直せるなら、俺、本気で向き合いたい」

里奈の目に、少しだけ涙がにじんだ。

「…私も。今度こそ、ちゃんと向き合いたい」

それから約1年後。

二人はブライダルネットを退会し、結婚式場で誓いを交わした。

「まさか、婚活アプリで元カノと再会して、結婚するなんて思わなかったよな」

「でも、あの時勇気出して“いいね”してくれてありがとう」

結婚式のプロフィールブックにはこう書かれていた。

「再会は、偶然じゃなく、運命でした。」